私は、味覚障害でした。
専門的にはどうかわかりませんが、
味が、わからない!
ただそれだけのことです。
思い込めば、何でもおいしく感じることができました。
というより、ごまかすことができました。
一生、そのままでも大きな問題はなかったかもしれません。
自分一人だけだったら・・・。
そんな私に転機が訪れたのは、20歳の時。
何を思ったのか、料理の世界に飛び込んでしまったのです。
手に職をつけるため!
そして、自信をつけるため!
というのが動機で、すし屋に転職しました。
正直、参りましたね。
まだ、すし屋だったから、料理の種類は少ないといっても、
料理を作りますし、もちろん味見をする必要があります。
味が、わからない!
この時ほど、味覚で困ったことはありません。(^^;
何もなかったように味見をして、他の人に確認してもらうことで、カバーしていました。
それにお店には、基本的な調味料の分量(レシピ)がありましたので、
それなりには作ることができたので、大きなミスなく助かりました。
でも・・・。
その後、日本料理店に転職した時、交代でまかない(従業員の食事)を作ることになってしまったのです。(^^;
味覚に自信のない人間にとって、料理長や先輩の人に対して食事を作ることは、本当に苦痛でした。
その頃だと思いますが、
一般的に、味覚障害には亜鉛が必要だと知ったので、亜鉛のサプリメントを良く飲みましたね。
劇的な変化を期待していましたが、そんなに目に見えるような変化はありませんでした。
半年くらいで、飲むのをやめたと思います。
それで、今はどうかというと、
鋭い味覚になったわけではありませんが、以前に比べると
格段に良くなっています!
もちろん、亜鉛は飲んでません。(^^)
どうして、良くなったのか?
それは、料理を食べた時に、
どんな味がするのか!を自分の脳にたずねること、質問することを繰り返したからです!
難しそうに聞こえるかもしれませんが、習慣の問題です。
味覚の鋭い人は、無意識にこの作業をしていると思います。
ただ私の場合は、習慣になっていなかっただけです。
私が育った環境は、「どんなもの(料理)でも感謝して、文句を言わず残さず食べる!」というのが当たり前でして、
食事を楽しむという感覚や、味を吟味するという習慣がありませんでした。
それはそれで、すばらしいことのようにも思えますが、
極端になってしまうと食事を楽しめなくなってしまいますよね。
ですので、脳もそのこと(味)を無視してしまうでしょう。
指令どおりに・・・。
それを治すには、逆をやればいいだけではないでしょうか。
もちろん、それなりの時間を使ってできた習慣ですから、それなりの時間がかかります。
でも、続けることによってのメリットは大きいですね。
簡単です!
食べた時に、味をチェックするだけなので、本当に簡単です。
注意点としては、料理に対して、評価をしないこと!
ですね。
どういうことかというと、
料理に対して、良し悪しをつけないということです。
楽しくなくなる場合があります。
自分が良くても、周りの人に悪影響を及ぼす可能性もありますし。
あくまで、味をチェックする! がいいでしょう。
それをさらに簡単にするためには、
食事を楽しむこと!
私の場合は、妻や子供の影響も大きかったですね。
食事の楽しさを、家族で分かち合う、そして食事をじっくりと味わう。
その過程で、味覚障害も克服できるように思います。
最近では、ウイルス性の味覚障害もあるらしいですね。
風邪をひいた時に舌が麻痺し、味がわからなくなる感じに似ているみたいです。
一般的に味覚障害は、
外食や、ファーストフード・加工食品の影響が大きいと言われています。
でも、基本的には、バランスのとれた食生活(精神面)をしていれば、問題がないでしょう。
という私自身、外食やファーストフード・インスタント食品は大好きですけどね。(^^ゞ
もちろん、味覚障害の重度の方は、専門的な治療が必要でしょうけど、
ほとんどは、習慣や精神面、食生活を意識すれば、徐々に改善されると私は思っています。
まずは、最初の一歩
意識すること!
から、始まります。
今までの不要な思い込みは、一切捨てて!
自分の可能性を信じて!
そんな私も、料理の大切さを実感しまして、
板前を引退し、料理講座を作りました。
興味を持たれた方は、一度のぞいてみてやってください。
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